名古屋でお土産や発酵食品を探している方は、地元の豊富な商品と味を取り揃えた「味の蔵たけとよ」にぜひ立ち寄ってください。
2025.08.26-
目次
- 武豊町:発酵食品のワンダーランド
- 「味の蔵たけとよ」:名古屋の味が詰まった宝箱
- 「味の蔵たけとよ」で買える発酵食品
- 武豊町のその他おすすめ食品
- 「味の蔵たけとよ」でその場で味わえるおすすめの食べ物
- まとめ
武豊町:発酵食品のワンダーランド
愛知県南部に位置する武豊町は観光地としてはあまり知られていませんが、食通にはたまらない隠れた名所です。
ゆたか寿しの「まぐろたまり麹漬け丼」や、Patisserie KUMURAの絶品「味噌カステラ」を味わえば、きっと武豊町の発酵食文化に新たな魅力を感じることでしょう。
今回は、武豊町で生産される発酵食材や、知多半島全域の食品が一堂に集まる施設をご紹介します!(武豊町のモデルコース記事はこちら)
「味の蔵たけとよ」:名古屋の味が詰まった宝箱

「味の蔵たけとよ」は、「道の駅」ではなく、あえて「まちの駅」と名乗っています。これは、日本で一般的な国道や幹線道路沿いにある「道の駅」とは異なり、町の中にある施設であることを示しています。

ただし、そのコンセプトは「道の駅」とよく似ています。ここは、加工食品や調味料から、地元の農家が作る新鮮な野菜まで、地域の名産品が一堂にそろうワンストップショップです。生産者から直接仕入れているため、スーパーよりも安く購入できるのも魅力です。これこそが、「味の蔵たけとよ」が地元の人にも観光客にも人気の買い物スポットである理由です。

「味の蔵たけとよ」は、主に3つのエリアに分かれています。新鮮な野菜や果物、加工食品を販売する「特産品販売コーナー」、武豊や知多半島の名産である発酵食材を集めた「味噌、たまり醤油などの発酵食品の販売コーナー」、そして「フードコート」です。

フードコートでは、ラーメン、そば、うどん、おにぎりなどの一般的な食事メニューに加え、みたらし団子のようなシンプルなデザートも提供しています。買い物の合間に軽く食事をするのにぴったりの場所です。

店頭に並ぶ商品は、知多半島の「最高の味」を届けることを目指して、施設長の犬塚さんが厳選・監修しています。
武豊町や知多エリアの特産品がずらりと揃う「味の蔵たけとよ」は、お土産選びにぴったりのスポットとなっています。地域の魅力がぎゅっと詰まった品揃えで、旅の思い出にぴったりの一品がきっと見つかります。
「味の蔵たけとよ」で買える発酵食品

和食を家庭で作るなら、味噌、醤油などの発酵調味料が欠かせません。「味の蔵たけとよ」では、それぞれのカテゴリーの商品を豊富に取り扱っており、必要なものがすべて揃います。
以下に、武豊で作られた見逃せない食材のいくつかをご紹介します。
1.たまり醤油

たまり醤油は、3年間の発酵工程を経て作られる濃厚で濃い色の醤油です。塩分は約15%と一般的な醤油よりも低いため、まろやかで料理に使いやすいのが特徴です。また、旨味が非常に強く、その深いコクが寿司や刺身の味を引き立てます。
たまり醤油は煮物に深みのあるまろやかな風味を加えます。肉じゃがや角煮など、野菜と肉を一緒に煮込む料理にぜひ使ってみてください。
「味の蔵たけとよ」では、中定商店が製造するたまり醤油製品をはじめ、さまざまな種類の商品が手に入ります。特に、中定商店の「幻蔵」は塩分控えめで香り豊か、使い勝手も良いためおすすめです。
2.味噌

「味の蔵たけとよ」に集まる味噌の豊富な品揃えは圧倒されるほどであり、それだけ味噌が日本料理に欠かせない食材であることを証明しています。

地元の特産品は、主に大豆のみで作られる濃い色の豆味噌です。

豆味噌は他の種類よりも旨味が豊かで「おいしい!」と感じさせる深いコクがあります。味噌汁を作る際には、その濃厚な風味が他の具材の味を圧倒しやすいため、控えめに使うのがおすすめです。通常は1リットルの味噌汁に対して大さじ1杯程度が適量です。一方で、名古屋ではあまり一般的ではありませんが、白味噌や淡い茶色の味噌は味がまろやかで、ほのかな甘みがあり、料理の他の味をより引き立てます。

豆味噌を使った簡単で手早い味噌汁の作り方をご紹介します。
レシピ:
1リットルの水を沸騰させ、なめこ(またはお好みのきのこ)50グラム、または小さなさつまいも、小口切りにした青ねぎ、そして大さじ1杯のだし汁を加えます。味噌がダマにならないように、少量の熱いだし汁で溶いてから鍋に戻しましょう。野菜に味噌の味がしみ込むように約7分間煮ます。
続いて、さいの目に切った豆腐50グラムを加え、さらに5分間煮込みます。火を止めて少し落ち着かせたら、器に盛り付け、仕上げに刻んだ青ねぎを散らして出来上がりです。
簡単で風味豊かな味噌汁をお楽しみください!
これは武豊産の豆味噌を使ったとてもシンプルなレシピですが、具材や出汁を変えることで、味噌汁のバリエーションは無限に広がります。
「味の蔵たけとよ」では、中定商店が地元で製造するコクのある宝山味噌のほかさまざまな種類の味噌も手に入ります。
3.知多半島で作られる日本酒

江戸時代(約1600-1800年代)、武豊町、半田市、常滑市などがある知多半島には、数百もの酒蔵が存在していました。現在ではわずか数軒しか残っていませんが、非常に優れた品質を誇っています。
「味の蔵たけとよ」では、先にご紹介した澤田酒造をはじめとする、地元の有名蔵元の日本酒を購入できます。
ぜひこの機会に名古屋で作られた美味しい日本酒を手に取ってみてはいかがでしょうか。日本酒は魚介料理との相性が抜群です。アルコール度数は約15%と比較的飲みやすく、少量ずつゆっくり味わうのがおすすめです。開封後は鮮度を保つために冷蔵庫で保存し、数日かけて楽しんでください。
武豊町のその他おすすめ食品
「味の蔵たけとよ」では、名古屋の優れた和菓子やスイーツを豊富に取り揃えています。

「味の蔵たけとよ」は、Patisserie KUMURAが手掛ける「蔵の香り」というまんじゅうを唯一取り扱う店舗です。あんこにほのかに味噌ペーストの香りを加えたこのまんじゅうは、味噌の香りがあんこの甘さを引き立てる、風味豊かなまんじゅうです。

その他の地元の和菓子の例として、菊乃屋が作る「竜宮まんじゅう」があります。このまんじゅうは、武豊発祥とされる「竜宮城」の伝説に着想を得ています。伝説では、漁師が魔法の亀に乗って海底の隠れた竜宮城へと旅し、そこで充実した幸せな一日を過ごしました。故郷に戻るとそこでは長い年月が経っていたことに気づく、という物語です。

和菓子に加えて、地元で作られた漬物もぜひお試しください。発酵食品である武豊の漬物は、特に肉料理など濃厚な味の料理のさっぱりとしたアクセントになります。冷蔵コーナーには様々な種類の漬物が並んでいるので、ぜひチェックしてみてください。
「味の蔵たけとよ」は、名古屋の食と味の宝庫です。ゆっくり時間をかけてじっくりとお楽しみください。
「味の蔵たけとよ」でその場で味わえるおすすめの食べ物
見た目は派手ではありませんが、「味の蔵たけとよ」の食堂では地元の味を存分に楽しめる優れたメニューが揃っています。

ラーメン、そば、うどんなどの旨味あふれる料理と並んで、特におすすめしたいのが、大きな海老天入りのおにぎりです。ボリューム満点で見た目も写真映えするし、この場所ならではの食体験が楽しめます。

もうひとつのおすすめは、みたらし団子です。蒸して焼き上げたもちもちの団子に、武豊町産の濃厚なたまり醤油と砂糖で作られた甘じょっぱいタレがかかっており、その絶妙な味わいがやみつきになること間違いなしです!

店内ではアイスクリームやジェラートも販売しています。特におすすめなのが「傳右衛門TAMARIジェラート」。塩気のあるたまり醤油の風味とクリーミーなミルク、優しい甘さが絶妙にマッチし、一度食べたらやみつきになる味わいです!日本ならではのユニークな一品です。
「味の蔵たけとよ」にはまだまだたくさんの魅力が詰まっています。ぜひ時間をかけてゆっくりと散策し、地元の味を存分にお楽しみください。
まとめ
「味の蔵たけとよ」は、JR武豊駅から車でわずか3分、または徒歩15分の便利な場所にあります。発酵食品の製造が盛んな武豊町や知多半島の地元商品を手に入れるのに最適なスポットです。
日本で味わった料理を自宅で再現したい方は、味噌やたまり醤油の商品をぜひチェックしてください。これらは保存期間が長く、コンパクトなので持ち帰りにも便利です。
また、すぐに楽しみたい場合は、「味の蔵たけとよ」で販売されている和菓子やスナック、漬物、加工食品がおすすめです。どれも満足感のある一品ばかりです。
※記事内の写真で紹介されている商品の価格は取材時点(2025年5月)のもので、変更になる可能性があります。