尾張屋 金シャチ横丁店

明治2年創業の尾張屋は、べっこう色の美しい守口漬・奈良漬を販売しているお店。金シャチ横丁店の中心部にお店を構えています。 尾張屋が作っている守口漬とは、主に愛知県・岐阜県で収穫される守口大根を奈良漬にした漬物のこと。守口大根は、通常の大根と比べると繊維質が強く、水分の少ない野菜。しかし、日本酒を作るときに出る酒粕を熟成発酵した漬粕に漬け込むと、芳醇な香りを醸す上等な漬物に大変身します。 守口大根は生食としては流通していない愛知県の伝統野菜。熟成発酵した酒粕も、一般には手に入りづらい貴重なもの同士。それを約3年の漬け込み期間をかけることによって、ひつまぶしや味噌カツと一緒に食べてもその美味しさを引き出す、上品な漬物に仕上がるのです。 尾張屋で作る守口漬は、全国から集めた酒粕をブレンド。じっくりと手作業で熟成・発酵させ、酒粕のうま味を極限まで守口漬に入れるようにこだわります。 実際に味わってみると、3年漬けたとは思えないほどカリカリとした食感が楽しめ、野菜と酒粕の風味が生きた漬物になっていることが分かるでしょう。 三英傑と呼ばれる豊臣秀吉、織田信長、徳川家康をパッケージにした守口漬、奈良漬も販売されており、お土産にもうってつけ。隣店である「みそかつ 矢場とん」の漬物としても提供されているため、まずは名古屋の名物とともに守口漬を味わってみてはいかがでしょうか。